2011年3月7日月曜日

地域ぐるみの運動が核兵器のない世界をつくります

東京におけるアンポを斬る⑩        石村和弘事務局長 原水爆禁止東京協議会

核兵器を肯定する石原都知事
2月18日、定例記者会見で石原都知事は「国連なんてものは、これっぽっちも信用できない。私はもともと核保有論者」と述べました。この種の発言を石原氏は繰り返してきました。とんでもない人物が12年間も都知事として君臨していたわけです。

首都に外国軍基地の異常
東京都には米軍横田基地あります。世界中を見廻しても、首都に滑走路4000㍍を備える外国軍基地がある国はありません。アメリカでこの話をしても「首都東京に空軍基地があるはずがない」と言われてしまいます。昨年、横田基地常駐機の130C輸送機と同型の米軍輸送機がアラスカ基地から3㌔㍍地点に墜落しました。横田基地3㌔㍍以内には小中高の学校が31あり、子どもたちにとっても大変危険な基地です。

 米軍横田基地に核疑惑!
朝鮮戦争から最近のイラク戦争まで米兵を戦地に送り込んできた基地です。その上に、核兵器の持ち込み疑惑が何度も指摘されてきました。
米軍の規定によれば、「必ず大爆発、大被害になるので、消火作業を試みてはいけない、第一義的に避難せよ」となっている「危険度ナンバー1」の弾薬庫が確認され、核シェルターといわれる「EWOシェルター」の存在が国会で暴露されたことがあります。また、核事故処理部隊が存在し、横田基地のC130が核兵器を積んで飛行中に爆発事故を起こした想定で、「ブロークン・アロー」演習が行われました(1980年4月10日)。さらに、横田基地に核兵器が空輸したとの元米軍兵士の証言もあります。
現在、横田基地に核兵器が存在しているかどうかは確認できませんが、核爆弾が持ち込まれたり、運び出される基地になっていることは明らかです。

 日米が共同で新たな危険
本年度、自衛隊航空総隊が米軍横田基地に入ります。「ミサイル防衛」の任務を日米共同で行うのをはじめ、自衛隊は米軍の指揮下で戦争の指令及び実戦を共にします。このような危険な動きに反対し、基地撤去を求める運動も進められています。

「核兵器ノー」新署名を成功させよう
2月15日、「核兵器全面禁止のアピール」署名運動がスタートしました。この運動に国連事務総長がメッセージ寄こしました。「私は、人々がいたるところでみなさんのよびかけに署名し、そうすることによって高まる交渉開始をの合唱に、自らの声を合わせていくことを願っています」と。
この署名の賛同には東京の西東京市長をはじめ10自治体首長をはじめ210自治体から1カ月余りで賛同を頂きました。昨年、世田谷の革新懇は、区内の団体の中心となり、区議会で平和市長会議加盟を全会派一致決議し、5月には16名の代表団をNPT再検討会議成功のためニューヨークに派遣しました。この世田谷などの運動が、核兵器廃絶の国際世論をつくりあげました。
新署名を成功させるには、地域ぐるみの運動が必要です。この運動が核保有国に核兵器禁止条約の交渉のテーブルに付かせることになります。
 

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